2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

自分に忠実であることは本当に孤独で逃げ場がない。私が祈らないのは、一切の責任転嫁をしないという決意に基づいて私が下した選択だ。そこには神への否定も肯定もない。私が信仰を持たないことについて、ある信仰者は、「自分ではどうしようもない状況に直…

第二夜

運命の恋人というのは、共に運命を全うする、という意味合いを示すものではない。そもそも運命は完全に独立した絶対意思であり、けして複数と融合したりすることはない。あらゆる分岐点を掻い潜っても必ず発生するルート、それが運命の恋人である。 私とあな…

第一夜

誰でも良かった。 手当たり次第隠れ蓑を求めて、どこへ逃げたって、すぐに戻らなくてはいけないこともわかっていた。 綺麗に飾られた白い鳥籠の中で、私の人生はゆっくりと収束してゆくのだと思っていた。 お姫様のようなベッドは花柄のシーツに覆われた鉄格…

ニーチェ「この人を見よ」再読

常識、ルール、キリスト教的道徳、ドイツ人的思想、イデアリズム…なぜニーチェがこのように否定を繰り返さねばならなかったのか、彼が生まれながらにしての革命家、ダイナマイトであったことは言うまでもないが、ニーチェという人が生きたこの時代における「…

宵はヨイヨイ明けてはこわい。 酔狂の過ぎるお時間です。 毎日桜並木の下を歩いているので下手に口をひらくと魂がでていってしまう。行燈に照らされた夜桜なんかはとくに危険だ。うっかり川の底に天国への入り口があるような気分になる。 さて今日からしがつ…