死んでしまった昔の私を掘り起こして、今までごめんね、と言った。死んでいる私を、何度も何度も殺したりして、ごめんね。それはもうほとんど腐りかけていたけど、髪をきれいにととのえて、花をそなえてあげたら、すこしだけよくなった気がした。私はこれからもっとあなたから遠く離れたところへ行く。とてもさみしいけど、もう二度と戻らない。
あなたを苦しめる神様のようなものは、あなたが死んでしまったすこしあとに、容れ物の身体と一緒に丸めて捨てておいた。私には羽根があるし、新しい物語もみつけた。だから、安心してね。