たとえば私が死ぬことで絶望するひとがいるかもしれないのだから死んではいけないっていうのは理由にならない。私が生まれることで絶望したひとだっているかもしれないのに。
いや、そういうことではなくて。


でもだってやっぱり死ぬのはずるいと思うじゃん。誠実じゃないって。じゃあ誠実さってなに。いきることが誠実?選択したわけでもないのに?そんなわけはない。だから死ぬっていうのはひとつの選択に過ぎないって言ってるの。でもやっぱりそういうのは、ずるいと思うじゃん。

はじまりが選択できなかったからおわりも選択しちゃいけないんだって。それはきれいな理屈かもしれないけどただ綺麗なだけで有効じゃないよ。なにも証明してない。だから私は


死ぬことがおわりじゃないとか、赤ちゃんは親を選んでうまれてくるとか、全部後付けで、綺麗に飾って、陳腐な魔法みたいだね。そういう話はもういい。うんざり。
私が最高に幸せになって「魔法っていうのはこうやって使うのよ」って言うからみてて。