春分
不幸自慢じゃなくしあわせ自慢ができる人になっていきたいなあと思った。
かなしいだのつらいだのはいくらいっても終わりがないから。
それでもやっぱり時々は弱音をはいてしまうんだろうけど、そういうときは少しでも早く次のたのしみを見つけていきたい。
めずらしく前向きなことを言ったら耳の辺りがこそばゆくなった。春だし、ね。
多分着ないだろうという冬服を捨てたりオークションに出したりして、ようやく少しだけクローゼットがさみしくなったとたん、またぎゅうぎゅうに押し込みたくなる。女っていやだ。でもやめられない。おしゃれって楽しいじゃんね。旦那さんに服が多すぎると言われたのだけど、服は毎日着替えるものだから何枚あってもいいんですーと言いかえした。