近頃は、愛について、とりわけその種類と自分が属している位置について、思考することに取り付かれています。

私は結局のところ、自分以外を愛したことなどあったのだろうか。相手を通して自分を見ているにすぎないのではないか。しかしそれは愛を、love、つまりどこまでも恋に近いものとして考えた場合で、agapeという観点から捉えるならば、私は全てを愛している。この心を心地よく酔わせる全ての存在が、私の恋人と言える。憂鬱も、嘘も、悪意でさえも。